日本共産党と北朝鮮問題







 
 

 北朝鮮批判
 

  萩原 遼氏にたいする措置
 

 氏は「赤旗」特派員として1972-73年、平壌に滞在し、帰国後、自分の体験と見聞をもとにして

北朝鮮の陰惨な諸相を記録し、つぎのようないくつかのルポルタージュを発表してきた。 

 『ソウルと平壌』(文芸春秋社、1998、文庫)

 『朝鮮と私 旅のノート』(文芸春秋社、2000年、文庫)

 『北朝鮮に消えた友と私の物語』(文芸春秋社、1998;2001年文庫化)

 ほかに『朝鮮戦争ーー金日成とマッカーサーの陰謀』(文芸春秋社、1993;1997年文庫化)がある。これは

 体験記録ではないが、米軍が捕獲したあまたの文書を読破して、朝鮮戦争が北朝鮮側の攻撃によって開始

 されたことを実証した貴重な研究書である。
 
 

 しかし、『朝鮮と私 旅のノート』で萩原氏が記しているところによれば、氏の著作はすべて「赤旗」では

書評も広告も拒否されつづけているという。北朝鮮問題にたいする共産党の特異な姿勢がうかがわれる。
 
 
 
 

 日本共産党と拉致問題
 

 兵本達吉氏にたいする批判
 

 橋本議員の秘書として拉致問題探求で先駆的な働きをしてきた兵本達吉氏は、『徳田球一・宮本顕治確執の

原点(続)』(『正論』2002.12)で、共産党首脳がいかに拉致問題解明を妨害したかを語る。

 それにたいして橋本議員が「「拉致調査妨害」など事実無根―日本共産党国会議員団はこの問題にどう取り

組んだか」という批判文書を発表している(2002年11月17日(日)「しんぶん赤旗」)。そこで注目されるのは、

橋本氏が、兵本氏が上記の論文で指摘した、朝鮮総連との関係修復の問題や、日朝関係の正常化のために拉致

問題を棚上げにした証拠とされた不破・緒方対談にはまるで触れていないことである。文書の前半では、橋本

氏をはじめとする同党の議員が国会で拉致疑惑究明で奮闘した事実(後掲 サイト参照)ーーそれは橋本議員た

ちが誇りにしていい壮挙であったーーが克明に記されているが、末尾の不破発言にたいする追従的言及では、

まるで自分たちの拉致疑惑究明を勇み足として自己批判しているような印象を受ける。自民党の平沢議員のよ

うに堂々と自党の執行部=首脳を批判できないものか。

 ちなみに、同党は現時点では、政府の対応を静観する方針をとっているようだが、国交正常化を通じて拉致問題

を解決するという不破路線(後掲)が正しいと考えるならば、現時点でなぜそれを主張しないのか。共産党にたい

する世論の風あたりが強まることを恐れてのことか。
 
 
 
 

 黒坂真氏

 「日本人拉致問題と日本共産党」(平成13年2月 ) 

 「朝鮮を美化した日本共産党」 (平成13年2月 )
 

 「真の共産主義者とは何か−不破哲三氏による路線転換によせて」(平成14年5月)

  共産党首脳が、橋本議員等の国会での拉致疑惑究明闘争を否認する路線に転じたことを指弾した重要論文。
 

     「独裁者金正日を免罪する日本共産党」(平成14年10月)
 

     「不破哲三氏が宮本顕治氏と金日成から学んだこと〜不破氏による金日成礼賛の歴史から」(平成14 年11月)
 


 



 
 

 資料 共産党議員による拉致問題にかんする発言

 橋本敦(1988.3.26)

 諌山博(1990.6) 

 橋本敦(1997.6)

 木島日出夫(1998.3)

 不破哲三(1999.1.21)(1999.11.2)

 不破・緒方対談(「赤旗」2000.12.31、2001.1.7合併号);不破哲三『世紀の転換点に立って』(新日本出版社、2001年)、

 p.148 以下。共産党のホームページには、上記の拉致問題関係の発言記録は出ているが、この対談記録だけは掲載されていな

 い。